耳の神のスギ・ヒノキ合着木(山の神)
場所 岩国市 錦町大字須川 上沼田 
種類 スギ・ヒノキ合着木
樹齢  
大きさ 高さ;35m 根元;6.9m
大まかな地図をたよりに、辺りを探しまくったが、結局見つからず、最終手段で地元の人に聞き取り調査を。
しかしながら、聞き取る相手が見つからない・・・。

そんな時、一台の軽トラが近づいてきた。
この地区では最若手と思われる、ワシより少し年上に見えるおばさんに遭遇。
「賽の神」と呼ばれる場所なんだが、ピンと来ていないようだった。
別名「耳の神」で尋ねてみたら、聞いた事があるようだった。
近くにいるこれまたこの地区最若手と思われる、ワシより少し年下に見えるおじさんに一緒に尋ねてくれた。

実は出身はこの地区だが、現在は別の場所に住んでいて、
週末農業として実家を手伝いに来てるそうだ。(前述の女性も、そのようだった)
この人が昔の記憶をたよりに説明してくれた。
耳の病気にかかったら、この木にお参りをし、火お越しの竹筒で耳を吹く。
治ったらお礼に、自分の年齢の倍の数の火お越しの竹筒を奉納するそうだ。
非常に分かり辛い場所で、聞き取りをしなかったら見つからなかったと思う。

苦労のせいもあるかもしれないが、素晴らしい木だった。
二分岐したヒノキとスギが合着した個体。
枝の欠落はなく、周りのスギを従え、堂々とした姿を見せていた。
根元には説明通り、竹筒が奉納されていた。

見学が済み、帰路につくと、途中いっしょに聞き取りをしてくれたおばさんに再遭遇。
お礼を言うと、「栗いりません?」とのこと。
そこらじゅうにある栗をひろっていたようだった。
ありがたくいただくことに。

いやいや、高地にあり、すでに平地より気温がかなり低い地区だが、人は温かい。
木々の素晴らしさと共に、久しぶりに人の温かみに触れることができて、満足の散策となった。
(2014.09.28撮影)

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